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2008年9月16日 (火)

あなごめしと石清水八幡宮

いま滞在している妻の実家は広島県廿日市(はつかいち)市というところにある。最寄り駅はJR山陽本線の宮島口駅。「宮島口」という名のとおり、ここは宮島への玄関口。連絡船に乗って10分くらいで島に着く。宮島口駅から妻の実家までは坂と階段を登って15~20分だ。家の2Fからは瀬戸内海が見渡せ、遠くには宮島と世界遺産の厳島神社の鳥居が見える。

<おむつ越しに見える風景・・・遠くの山が宮島、その手前が瀬戸内海>
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今日の昼飯は、宮島口駅前にあるうえののあなごめしを妻、マホと共に歩いて食べに行ってきた。うえのと言ってももちろん東京の上野のことではない。創業明治34年、JR宮島口駅の駅弁「あなごめし弁当」で有名な食堂である。
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私は6、7年前に初めてこの店に行って以来、大ファンだ。「たかがあなごめし」と思った人は、一度この店まで足を運んで食べてみて欲しい。香ばしく、旨みが凝縮されたあなごがびっしり載った丼は、今まで食べたどんなあなご丼、うな丼より美味しいと私は思っている。ちなみに、宮島口駅で売っているあなごめし弁当も十分うまいが、店で食べるものに比べると格段に味が落ちる。

さて、マホを抱っこ紐に入れて坂と階段を下ること約15分でうえのに到着。さぁ食べるぞと店に入ろうとすると、30分待ちとのこと。昼時を外して2時半くらいに行ったのだが、さすが人気店。既に待っている人がいる。ちなみに、休日ともなると1時間待ちは当たり前。一方、周囲には同じくあなご丼を出す店がいくつかあるのだが、こちらはガラ空きだ。

周りのみやげ物店などをぶらぶら見たり、マホのおむつを替えたり、抱っこ紐からスリングに入れ替えたりしながら15分ほどでお店に戻ると席が空いていた。カウンター席に座り、注文したのはもちろんあなごめし。待っている間に、スリングに入れたマホをスクワットで寝かしつけ。10分ちょっとで熱々の丼が運ばれてきた。
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久々に食べるあなごめしは、期待通りうまかった。あなごは香ばしく、歯ごたえがあり、恐らくあなごの煮汁を入れて炊いているご飯にも旨みがある。あなご特有の臭みは全く感じない。あなごめしのみならず、付け合せの漬物や味噌汁もうまい。どんどん箸が進み、残り3分の1くらいになった頃、後から入ってきたお客さんが冷酒を頼む声が聞こえた。冷酒・・・。これまで頼んだことはなかったが、何とあなごめしに合いそうなことか。思わず妻と顔を見合わせた後、頼んでしまった。冷酒は期待通りあなごめしに非常によく合った。妻は授乳があるので控えめに。久々のあなごめしに、冷酒まで楽しみ、気分よくお店を後にしたのであった。

ところで、我々が店に入った後に、若い西洋人男性2人組が入ってきて席に座った。店には日本語のメニューが壁に掛けてあるだけのため、注文に難儀しているようだった。彼らはあなごめしには興味がなく、「sashimiはないのか」などと言っているのが聞こえた。他のお客さんが丼の実物を見せるが、「これはちょっと・・・」といった風に首を振る。結局一度座った席を立って、うえのの従業員に「meatが食べられる店」を尋ね、出て行ってしまった。肉ならお国でいくらでも食べられるだろうに・・・。

宮島に行って厳島神社を拝むより、弥山に登るより、鹿と戯れるより、宮島口のうえののあなごめしを食べる方が個人的には意義深いと思うのだが。そんな彼らを見て、中学校の古典で習った、石清水八幡宮を参拝しようとした法師が、 勘違いをしてふもとの寺を参拝してしまう「仁和寺の法師」の逸話(徒然草)を思い出した。「石清水八幡宮」は人によって違うので、私の偏った考え方は押し付けられないが。

育児における「石清水八幡宮」は正直言ってまだ何か見えていないが、目先の事で満足したり、惑わされたりしないよう気をつけようと思った次第だ。

さて、今日の晩御飯はこちら。広島最後の晩餐だったのでビールで乾杯。
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★今日の一枚
パパ、石清水八幡宮がどうのこうの言ってるけど、あなご食べてお酒飲んでるだけじゃない?
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